徒然なるままに


2008

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'08/ 9/ 28 山仕事:後期高齢機器にもまだまだ頑張ってもらう。
 
 2年前、のどごし生1ケースでもらって来た運搬車!
(Mr Giant Glove handmanの公明さん、何時もアリガトねン!!)。
 齢、30歳を超え尚現役。というか頑張ってもらわなければ・・・という存在であって手に負えないモノ運びに何かと活躍&頼りにしている機械!。
 なのだけれど、さすがに30年と云う時間はゴム、樹脂類は確実に劣化する。最たるものはゴムクローラーだ。限界は去年の内にはっきりしていて、ひび割れなんていうレベルではない履帯ゴムのクラックとそのゴムで保持している芯金は大方露出していた。沢水の流れる筋に橋を架けていた時に外れた芯金も2φのステン針金で縛りつけていたのだ。

 その芯金を抑えていたステン針金も引き千切れる度に針金補強の追加を繰り返し、とうとう芯金も外れたものが見つからなくなってしまいゴムクローラー交換に踏み切った。結果的には針金はやっぱり針金で高負荷がかかるとちょん切れてしまうのだが、それでも1回縛り付けると半年位はなだめすかしながら動かしていた。既にエンジンは換装し、荷台には小型手動クレーンを取り付けオリジナル状態ではないのだが、ここで足回りもリニューアルすると次に手が掛かりそうなところを予めメンテしてしておくに越した事はない、さし当たってはギヤBox辺りと操作ワイヤー系をリフレッシュしないといけないかもなぁ。
 タイミング的には、電力の拡充用に目論んでいた今回の出費だったけれど、多少なりとも確保できる電力のこれからの拡充と今、ログ運搬中に動かなくなった機械のアクシデントに出くわし、どちらも必要なのだがまずは機動力の足腰の不安を解消する事を優先させた。

 いつも思うのだけれど、30年位前の機械類は結構丈夫なものが多いようで、当然消耗品は朽ちていくのだがフレーム類がしっかりしていて手を入れるとちゃんと動いてくれるようだ。それから見て今の製品を比べると見た目はスマートだけれど樹脂類の多用と経済設計が行き届いて、10年もするとソロソロいいでしょう見たいな壊れ方をする。もっとも手の悪いのはMade in Chinaのホムセンモデルで大方が安全率が極めて低いか殆ど加味されずに作られているのが多い。まぁそんなもんだと使いこなせればいいのだが、ちょっと頑張らせるとポクッと逝ってしまう工具とかが多すぎる!どうしても安さに目を奪われて買ってしまう「安物買いの・・・」の学習効果が中々徹底できないでいる。こんどの交換したクローラーはどうなんだろう?確かに値段の安いのを探したけれど、まさか数年で使えなくなる事はないだろう!?初めてのことなのでなんとも分らん・・・
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今週の・・・
レコードデビューしたのは1962年、その頃の日本の音楽はザ・ピーナッツ「ふりむかないで」、演歌版双子こまどり姉妹は「未練ごころ」クレージーキャッツ「ハイそれまでョ」とかがその年のヒット曲で、歌謡曲全盛、ザ・ピーナッツは「バタ臭い」とか言われていた。
 菊爺もまだ小学生。リアルタイムでビートルズのデビューは記憶にない。というか洋物音楽はまだ興味がなかった。洋物音楽に惹かれ始めたのはビートルズのレコードデビュー2年後に東芝EMIからリリースされた「ウォークドントラン」「ダイヤモンドヘッド」の衝撃的な「エレキギターサウンド」のザ・ベンチャーズだった。町内の小金持ちドラ息子が弾くワンフレーズだけの「テケテケテケ」を涎を流すように見ていた覚えがある。自分がべンチャーズショックの衝撃からビートルズの方がいいぞ・・・に転換したのは1965年の来日公演を過ぎてからだったような気がする。ドリフターズが前座だったというのはずっと後から知った事だったが、当時日本で前をやれるミュージシャンはいなかったという事だねぇ。

 ま、そんなことはどうでもいいのだが、ベンチャーズはアメリカンエンターテイメントの正常進化版と思えるのだが、「ザ・ビートルズ」は【洋物音楽はほぼ米国経由だった】のが英国産直売品みたいなものでそれまでとは違っていた。本来はアメリカから出てくるのが自然だったのではないかとしばらく感じていた。まねして出てきたザ・モンキーズの「アイム・ア・ビリーバー」も今となっては自然に懐かしく聴けるが当時は現在の中国食品みたいな感じ(偽造、紛い物みたいなモノ)だった(!?)それだけビートルズのオリジナリティは知れば知るほど傑出したモノだった事を感じたものだ。
 多分、そう思わせたのは英国=封建社会の権化みたいに靴職人は靴職人に!百姓の子は百姓に!子は親の職業を継ぐものだ。という風な身分制度的な社会構造をずっと続けている印象が強かったのだ。そこでビートルズのような自由さを全面に謳ったサクセスストーリーは英国より米国のほうがずっと自然に思えたものだった。

 長い長い前ふりだったけれど、今週の麻生内閣を見て特に、まぁここしばらくずっと続いている感覚なのだけれど世襲議員、世襲大臣の圧倒的な多さ、小泉、安倍、福田、麻生の各総理大臣もまったくそう。ロケットの2段目か3段目からスタートする彼らの人生みたいなものだ。今回の麻生総理は4回目の総裁選チャレンジを経ているだけに相応の準備は出来ているのだろうが、世襲とか派閥力学のしがらみで成り立つ体制にはクニ全体が封建社会まっしぐらに感じてしまう。小選挙区制度化のテクニカルな処方だけではシステム的にも民意の反映には追従出来なくなっているのだろう!?そもそも日本の民意自体成熟しているものかという疑問?日本人の特質もあるのだろうが「毛並み/家並み/錦の御旗の下にいれば・・・」みたいな安心感があるのか群集心理的な心情に流されやすいのだろうなぁ。
 ちなみに今回の麻生内閣の閣僚は世襲じゃない議員が厚労省、舛添要一/国交省、中山成彬/環境省、斉藤鉄夫の3名のみ。残り13名は全て世襲議員となる。まぁ首相が5世議員だけにこの方が気が楽なのか?「お殿様内閣」と揶揄されても仕方ない。なにも世襲議員の存在自体を悪いと言うつもりはない。ホントに優秀な人もいるだろうが、今回のこの世襲議員で占められている閣僚の布陣は七光りの光芒さえ得票に。という事かな。

 戦車、軍艦、戦闘ヒコウキのプラモデルが大好きな軍事オタッキーが防衛省大臣も務められるのも2世であることとは無縁ではないと思うし、それが今度は農水省!確かに農林水産政務次官も経歴にはあるし国益をも唱えられる行政なのだろうが、この人は田植え稲刈りも、或いは畑仕事でもいいのだが土にまみれ、たった1日でも朝から晩まで汗だくになり頬に塩を残して働いた事はあるのだろうか?イセキ、クボタ、ヤンマーなどのプラモデルは兵器プラモとは比較にならないレア物だろうから、はまると面白くなるかもしれないが。メタミドホスなどの殺虫剤とかメラミンとかのゴマカシ添加物など気にしない無洗米なども食せる日本の「農水」を本当に支える事は出来るのだろうか、この「トッチャン坊や」みたいな面立ちの大臣は?  

 おっと、ニュース速報。貴重な非世襲大臣の中山成彬国交大臣辞任。まぁ言いたい事を言って辞めるのだからいいんじゃない!。記者の質問には帰ったら奥さんと相談すると言ってたので、元少子化・拉致問題担当大臣の中山恭子参議は「辞めちゃえば・・・」とか言ったのかな?
それにしても悪びれない所なんかは確信犯だよなぁ。

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 小泉元首相の引退宣言、本人の美学かもしれないが単なる食い逃げに見える。
 衆院解散〜選挙のタイミングを前にして倅、進次郎への選挙地盤を譲ったという事ななのかな、となれば小泉4世議員が誕生する事になるわけだが、あまりにも普通過ぎる政治家という所か!幻想を抱き票を投じた方々の落胆度はいかばかり?・・・でもないか。
それでも食い尽くせる所まですがり付く事に執着している方々よりはずっとい良いとは思うが!ケ小平でもあるまいしスローガンだけのカイカク言葉遊びはもうお終いに。

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 おかしいなぁ三笠フーズ強制捜査
 24日になってようやく強制捜査が入った。なぜこんなに遅くなったのだろう、事件発覚から20日も経って、強制捜査には肝心の冬木社長も立ち会わず、日々のメディアの報道からは所在もわからない。即時性ではTV、ネット、新聞とは勝負にならない週刊誌などのスクープ部隊はジックリ追いかけてはいるのだろうがTV局などでは捜査報道すら消極的。悪意があった事は明らかなわけで20日もインターバルをおけば重要証拠隠滅のの猶予を与えたか?首謀者冬木、宮崎、変に軽薄な笑いを浮かべ取材に応じる財務担当とか拘束もされずサテサテなんだろう?
 宮崎一雄元九州事業所長は24日に。冬木三男社長は25日に初めての参考人聴取。
 有史以来、春の売り買いとどっちが古いかなんて思えるような食糧、米の売り買いを生業とする商売。それらは時の為政者との親密な距離間をたもちつつ成り立っていたのは定番のストーリーなんだよねTVの「水戸黄門」とか「大岡越前」では!。

 地元メディアなら詳細な報道取材を執念深く続けているのかと思ってネットをあたるも、47NewsNetに参加してる新聞はなくて、元大阪新聞は既に産経に吸収されている。大阪本社なる奇妙なネーミングを与える新聞社は数社あるが、肩書きだけで地場ニュースへの情熱はなさそう。唯一ローカルで残っているのか大阪日日新聞のサイトを開いて「三笠フーズ、事故米」でサイト内検索をかけてもヒットする報道は皆無。
 配信を転載すればいいという考え方なのか?この誌自体がタウン誌レベルなのか?ローカルならではの視点を見たいところだったが日本国第2の都市ながらマトモ(!?)な新聞社はないのだろうか!?さすが商人とお笑いで成り立つ都市か?船場吉兆も大阪だったがカビた食い物も薄めてばら撒いて・・・食べ残しは水ですすいで・・・カネになりゃいい。という感じなの!?・・・


'08/ 9/ 21 山仕事:里芋はそろそろ、土手には彼岸花。
 
 R457萩荘、三島神社前から左折細いわき道入り市野々川を渡るまで100m強。その間に里芋を植えている畑が3つ程。10坪程から大きくてもその3倍程度まで、まったく自家用栽培だろう秋の味覚用の畑で、それぞれが近接しているだけに互いの成長具合とか雑草の具合、「真手(マデ)に手を入れて」いるかどうかの違いだと思うのだけれど3者3様の育ち具合、雑草の茂り具合で面白い。
 庵脇の開墾畑でも今年で2回目の里芋が育っている。去年は麓の3枚の里芋畑とは勝負にならなかった。背は低いし葉っぱも小さい。芋の子汁と焼芋の子で食ったのだけれど、やはり取れた芋の子は小さくて数も少なかった。
 今年は贔屓目に見て麓3枚の里芋畑と比べ少なくても最下位ではなかろう・・・と言うくらい背丈も葉っぱも立派に大きくなっている。まぁ麓の3枚の畑の主は何年も何十年も作っているのだろうし、山の上の開墾畑でコンペチターとして比較対照に見ていることなど全く気にもしていないだろうが、結構こっちはマジに仮想リファレンスとして比べているのだ。
 TVでは「芋煮・芋の子汁」の話題も流れ始めた。で・・・一番立派そうな株を引き抜いて芋の子汁、今シーズンの初物!という事で・・・意外と小芋の成長がイマイチ・・・という結果ながら、芋の子汁ではある。今週の畑の成果!!
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 今シーズン初!
 と言っていいほどの「台風来襲」。既に210日も過ぎて台風の数は13号まで発生している。ここまで直接的な上陸とか列島に近づかなかったのは珍しい事らしい。
今年の稲刈り開始。
 週末に行過ぎるまでは何かと気を揉ませた台風だった。タイミング的には稲刈りに丁度の時期で、ここで雨台風と言われる13号に当たれば、せっかく乾いた田圃がまたぐちゃぐちゃで作業効率もさがる。幸い当地には影響が大きくなくて、土曜日に稲刈り!まだ田圃も完璧には乾いていないが、ぬかるんだ場所は後回しにし、刈れる所から・・・と始めた。なんでか今年は草丈が高い。
ン温暖化?まさか!堆肥の量がちょっと多かった。---それが効いたんだろう!?

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今週の・・・
 小泉内閣時代の亀井善之大臣は在職中に病に倒れ、安倍内閣での松岡利勝大臣はエッと驚いた自殺。これで辞任したわけではないが赤城徳彦大臣はしょうもないような絆創膏大臣だった。なわけで農水大臣は小泉氏など首相兼任したり省庁再編後の2001年以降では5人もの臨時代行やら兼任やらが務めており、そんなもんなの農林水産政策とは!!!!・・・鬼門とか呪われたとかでなないだろうこのポストは!!!!だからこんな自給率であったりこんなカビだの農薬まみれで食えない米を金儲けの種にばら撒いたりする輩も出てしまう!

   なってはいけないような人物が就任した農水大臣だし5日後には内閣総辞職も控え来月には衆院選挙とも予想される国会だけに今辞めても何の影響もなくて別に「投げ出しだ〜」とか「罷免だろ〜」なんて喚くつもりもサラサラなくて「辞めてよかった、2度と出てきて欲しくない」と言う位モノのだけれど、事務方Topの次官はあっさり辞めてはまずいだろう、国交省なんかは建築確認申請騒ぎでもしぶとく国会議員にまでしまうような次官がいたりさすが住宅局長は有権者もバカじゃないわけで2匹目のドジョウにはならなかったけれど、次のセカンドキャリアがあるのかどうかは分らないがサッサと逃げる事が出来る省庁というのはなんだろう、せめて尻拭いをしてから辞めるなら辞めるべきなんだろうが。

 なんてのは太田某大臣とか白須某次官を見てる限りそんな感情論に流されるわけだけれど、元は一次産業を踏み台にして二次産業で稼げ外貨ということを100年も国是としてやってきた結果がこれだ。地産地消の対極、工業化した現代の食糧政策、商業主義の落し穴。  


'08/ 9/ 14 山仕事:せっかく秋晴れが続いたのに週末でチャラ。
 
 長い秋雨からようやく抜け出て4,5日秋空が続いた。緩んだ地盤も徐々に乾いてきて又々、伐採しておいた杉の集材。始めの頃は近場だったので大変だとは思いながらも運搬車で引きずり出せたが、段々杉林の奥、傾斜面の下に移るにつれ引っ張り出すのが大変 x2!!

これでも傾斜20度近い。  傾斜地なら下方向に運び出すのがセオリーなんだろうけれど、ログサイトは山の上なものだから3,40m位の標高差を持ち上げないといけない。運び出す方向やら、伐採して倒す方向やらも予めよく考えて作業しておかないと後がしんどい。
 元々、下刈り、間伐もしていなかった杉林を去年の冬に半分ほど刈り払っただけなので、本来は間伐しておいてから用材を伐ればもう少しは集材も楽だったかもしれない。間伐をせずに欲しい太さの材だけを伐ったから、こりゃ運び出しは楽じゃない。


 週間天気予報でも週末あたり雨になりそうなのは予報されていたけれど、夜中の強い雨音で目が覚めたらなんとすごい雨、突如の豪雨みたいなものだ、朝起きてみると自宅前の小川はあふれんばかり!TVの天気予報は突然の「熱帯低気圧」。「エッ!?昨日までの予報に熱帯低気圧なんかあったっけ!?」普通この辺りまで熱帯低気圧の雨が暴れるなんて台風崩れの雲の塊りかなんかだ。という感覚しかないけれど、今回の熱帯低圧とやらは鳥島辺りで突然生まれたように見える。小型台風然とした雲の塊りが関東〜東北と駆け抜けた感じ。少なくても昨日まではこんな降水量は予報されていなかった。

 今年、今のところは台風の影響が殆どなくて久々の13号が石垣島南を通り台湾方向に行きそうだ。この台風についてはTVの天気予報でも説明されているが関東の南東海上で同時期に発生していた「熱帯低気圧」については殆ど説明がなかったので「突然来た!」という感じになったのかも。今、あらためてここ2,3日の天気情報を見てみると、衛星画像にはちゃんと捉えられている。

「これは熱帯低気圧の雲で、北東に進んでいます。 当初、この熱帯低気圧は明日の午後に、東日本に 影響を与える予想でしたが、ドロップゾンデ観測が行われた 結果、東日本へ接近する可能性は小さくなりました。 」と9月10日のブログで書いている:チーム森田の”天気で斬る”
の様に気象庁ではこの「熱帯低気圧」に対して「ドロップゾンデ」なるもので観測したのかな?
 TVで天気予報を説明する「お天気ねぇさん、にいさん」の天気予報士のネットワーク(があるのか!?)には気象庁のそんな情報が流れるのか?でも今は実験観測を続けている今回のドロップゾンデ観測の結果がそういう見方をしていても、まだそれは予報域ではないのだろうから「お天気ねぇさん、にいさん」もちゃんと気象概況には説明を入れて欲しいものだ。
 最近当たらない当たらないという感じの天気予報は、天気予報士さんがお天気の説明をしてくれても「孫の手」的に痒いところに手の届かないような、起きている事象なり中途半端な気象情報で近視眼的な予報になっているのではないだろうか?まぁ「みんな温暖化が悪いの!!」と言い切られてしまいそうだが・・・
 せっかく乾いてきた開墾ロードが又々、泥んこのオフロードコースに戻ってしまいそうだ。

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今週の・・・
 歳のせいなのか段々物覚えが悪くなるというか、新しい言葉が一つ頭に入ると他の何かが2つ3つと抜けていっている気がする今日この頃・・・

 先週辺りからTVのニュースに出始め今週は毎日報じられる「事故米」「ミニマムアクセス」
我が家も「食う分+余り(肥料代になればいいなぁ)」というレベルで米を作っているので、米話題には聞き耳を立てやすいのだけれど、「事故米」というのは菊爺にとっては新語だったなぁ。「ミニマムアクセス」にしてもメディアによってはWTO関連で「輸入義務」?割当て?見たいなイメージだったけれど、そんな義務はなくて、努力目標的な性格のようだ!

 「食の安全」に関しては日本って結構センシティブで世界で一番食の安全度が高いんだろうなぁ!なんて思っていたけれど、中国ほどではないものの、実は何でもありの部分はあるんだねぇ。古い話では「黄変米」というのがあったそうだ、それは割合認識が高かったようで、WikiPediaにも「黄変米事件」と云うものが載っている:以下【内】WikiPedia引用

【日本では戦後の食糧難の時代に外国から大量の米が輸入され、国民への配給が行われていた。1951年12月にビルマ(現 ミャンマー)より輸入された6,700トンの米を横浜検疫所が調査したところ、1952年1月13日に約1/3が黄変米である事が判明し、倉庫からの移動禁止処分が取られた。

すぐに厚生省(現 厚生労働省)の食品衛生調査会で審議され、黄変米が1%以上混入している輸入米は配給には回さない事が決められた。基準を超えた米はやむを得ず倉庫内に保管されたが、その後も輸入米から続々と黄変米が見つかり在庫が増え続けた。配給米の管理を行っていた農林省(現 農林水産省)は処分に困り、黄変米の危険性は科学的に解明されていないという詭弁を用いて、当初の1%未満という基準を3%未満に緩和し配給に回す計画を立てた。この計画が外部に漏れ、朝日新聞が1954年7月にスクープしたことで世論の批判がおき黄変米の配給停止を求める市民運動などが活発化することになる。在野の研究者も黄変米の危険性を指摘したが政府は配給を強行し、配給に回されなかった米についても味噌、醤油、酒、煎餅などの加工材料として倉庫から出荷しようとした。

この直後に厚生省の主導で黄変米特別研究会が組織され、農林省食料研究所の角田廣博士、東京大学医学部の浦口健二助教授などが黄変米の研究を開始した。研究会では、角田や浦口などの努力により極めて短期間に黄変米の高い毒性が解明される事になった。】

 とある。今回、「事故米」転がしの犯行に至った米屋はこんな事を知っていたかどうかは知らないが「事故米」なんて、その業界では既知の常識の範疇でリスキーながらビジネスネタとして認識されていた事ではないのだろうか?
 すごく大雑把ながら¥10/Kgで事故米を仕入れ三笠からは¥6,70/Kgでさばいたということで、伝票で数社転がして¥100〜200/kg程で酒造なり製菓なりの加工業者と飲食、給食業者へ回った!?TVでのニュース初期では酒造業者が「騙された!」風な怒りのコメントが続いたけれど、あまり演技力の上手くない人もいたようで、ちょっと「!?」と思ったりもしたもんだ。というのは、ここまでの被害者然とした方々は購入価格は市場水準より安かったのではなかろうか?裏を知っていたとは思わないが、ホントに寝耳に水状態の人ばかりではなかろうとも感じてしまうな。

 農水省では過去5年間に96回もの調査(!?)をしていながら分らなかった・・・!?とか。この調査頻度は普通の事なのか?「調査」とは何なのだろう?おそらくこの毒米を払い下げた三笠フーズがまじめに扱っているか?という確認をする管理行為なのだろうから、査察とか監査とかの名称がふさわしいのだろうが「調査」なんて全くどこかの「フフン総理」みたいに他人事の頼まれ仕事然としてて単なる「やってますよ!」という言い訳作りみたいなものだ。
 第一、96回/5年=1〜2回/月で一回に付き2時間見当!?全くこれもお役所仕事という事なのだろう。民間での監査行為なら年に1回とか2年に1回とかが品質体制とか認証監査なのだが2時間では済まない2,3日はかける。そりゃ多少ゴマカシやら情に訴える場面はあるけれど、この人たちみたいに2時間だけれど毎月1回か2回調査してるよ・・・とは違う。こんな状態なら、飲み物か飯かを馳走になりに行くわけじゃないだろうが、機会と誘惑があるのは常識!?
 それにしても参ったねぇ焼酎がヤバイか。いま飲んでいる焼酎の安全性くらいは知っておきたいなぁ、どうも今週の晩酌は旨くないと思ったら・・・しばらくラベルの醸造メーカーやら原材料を見ながら飲む日々が続きそうだ。
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 蛇足:ここからは感覚、感情的な感想よりは世間に出回っている情報を拾ってみると・・・
 当初、「事故米」という言い方で報じられていたこの米。最近は「汚染米」という言い方の報じ方も見られる。事故米より汚染米のほうが適切なのか?。
「汚染」というのも定義がハッキリしないが、中国得意の殺虫剤「メタミドホス」それとも東南アジア域が棲みいいカビが原因の「カビ毒」?広義でどれもだ!というのか?
 う〜んこういう部分は土曜日NHK18時過ぎの「子供ニュース」でよく見てみよう。この子供ニュース解り易くてとてもいい!!
 ネットの中ではこの「カビ毒」・・・「アフラトキシンB1」汚染の事故米に特化したまとめWikiが立ち上がっている。

 毒ギョウザで有名になったメタミドホスは少量では中毒症状となり30mg/Kg程の摂取で死に至るということだがアフラトキシンは「地上最強の天然発癌物質であり、その毒性はダイオキシンの10倍以上」という事で15μg/kgでも肝臓ガンを引き起こすという。単なるこの量の比較だけでも2000倍も毒性が強くて飲み食いしてまもなく現れる症状ではない。毒を食わせられた認識がなくて10年程もして肝臓ガンになったとしても因果関係ははっきりしないだろう。まるで薬害被害とか公害被害の様なものだけに性質が悪い

 内閣府直轄で「食品安全委員会」という組織がある。2002年からの食品安全行政を担当しているが、この組織で昨年度「食品安全確保総合調査実施状況」というレポートが調査作成されている。この中に今話題のカビ毒「食品中に含まれるカビ毒(オクラトキシン、アフラトキシン、ゼアラレノン)の汚染実態調査」という分野が全16分野の中の1つとして調査課題になっている。他の15分野は調査終了されているが、このカビ毒だけ一時は「中止」と表現され今は「平成20年度に実施中」という事になっており進捗レポートは公開されていない。何故!?この時期の「食品安全委員会」を管轄する特命担当大臣は高市早苗。
 事故米は日本国民が食す米の何%にあたるのか?いくら多いといっても食肉畜産の豚、牛が食っている輸入穀物の比じゃないだろう。ミニマム・アクセスで買ってあげてる量VS国産米の逆数位に当たるのではないだろうか?この高市大臣の任命権者安倍晋三総理がこの時期、飼料穀物に対するカビ毒アフラトキシン汚染穀物に対する答弁書を出している。既に内閣は安倍首相からフフン福田首相を経て麻生新首相になろうとしている。事故米だけに限らす、日本が一番頼りにする米国から買わせられ続けている穀物飼料から食肉、牛乳を介して摂取される「アフラトキシン」に対して必ずまともな報告をして欲しい!

 三笠フーズによる事故米転売は5年前に遡るという。
 国立がんセンターではガン患者の発生推移と発生分布を公表しているが、確かに近年の肝臓ガン患者増と西日本に偏った発生分布は何故だろう?年度推移は検出精度とか被検診者の増加とか高齢化でと言えるかもしれないが地域分布はそれでの説明はつかなそう・・・

 さて担当省庁農水省の大臣は「国民がやかましく言う・・・」発言の太田誠一、11日に収録されたBS放送では「(濃度は毒ギョウザの1/60万だから)人体に影響がないことは自信を持って申し上げられる。だからあんまりじたばた騒いでいない」「消費者にも権利があるが事業者にも権利がある(だから全部は公表していない)」と話している。焼酎に関しては「そもそも焼酎は蒸留する過程で有害なものが分かれていくから(有毒性は)ほとんどない」と言っているが確かにメタミドホスなら融点44℃、160℃の加熱で分解するという。一般にカビは加熱で死滅させてもカビ毒は高温に強く通常の加熱では残る。アラフトキシンも融点は268℃と知見され焼酎製造過程では無毒化出来ないという。そもそも食品衛生法暫定基準では【すべての食品から検出されてはならない。】とあるのだ。官僚甘言の付け焼刃でいい加減な事を言うと命取りになる。

 当件とは関係ないが太田氏過去発言には「集団レイプする人は元気があるからいい」とスーパーフリー事件ではのたまった。 又、3会期も審議し廃案となりながら再度 立法を企てているアヤシイ「人権擁護法案」の推進団体「自民党人権問題調査会の会長(大臣になった今後任会長を募るも、なり手がいないとか)」というかなりの偏向人物かと。
 職権が警察をも超えるフリーハンド的で日本人以外も職することが可能な人権擁護委員とか同和問題など逆差別を髣髴する人権擁護を推進するだけに農水問題でも誰の人権を主に考えるのか疑問が湧く。彼に今回の問題を治める能力はあるのか?とにかく彼は行政省庁のTopになって欲しくない、いや大臣になってはいけなかった人物だったのではないか。
 なんと田中康夫氏代表の新党日本は当件で太田誠一氏を「食品衛生法第71条、第6条及び刑法第62条(ほう助罪)違反で、告発状を提出すべく東京地方検察庁に赴きました」とさ。     


'08/ 9/ 7 山仕事:気付くと周囲の木々は様々な実をつけ始めた。
 
 庵の近隣というか数百mほど離れた所に毎日、大型犬と散歩し、庵周辺もその散歩エリアにするオジサンがいる。この日は愛犬+愛妻(!?)と一緒に庵麓の上り口でなにやら藪を見ながらディスカッションの最中に出会った。挨拶を兼ねて論議に耳を傾けると何でも咲くと「ホタルブクロに」似ている山野草がそこで蕾になっている!という事のようだ。

これはツルニンジンではなくてツリバナ。  その時は確かに緑色の「ホウズキ」状の蕾??だった。それが咲くと「ホタルブクロ!?」蕾だけではネットで調べても良く分らん。で咲いた花を見てもう一度調べなおしたらそいつは「ツルニンジン」。
 初めて聞く名だし、その花も初めて見るものだった。足掛け3年通いながら路傍の草花で目に付かない花だった。何でも根は薬効があるらしい。茎や葉を切ると白い液が出る。これが切り傷に聞くらしい。若葉はおひたし、油いため。茎は乾かしてお茶として飲用。とある。根は人参に似ていてこれが朝鮮人参などの様に滋養強壮になるとか!?乾かした後に煎じて飲むか焼酎漬け又はスライスして水に晒し叩いて辛子味噌和え又はサラダに!とある。
薬理作用 滋養・潤肺・生津・催乳(s57年発行『漢方薬の臨床応用』発行医歯薬出版kk)
 これ一品でお店を開いている方もいるとか。
え?この木楽庵周辺にはそんなオタカラがあったの?

←これは「ツリバナ」。花のときは殆ど目立たなくて白い小さな花の記憶があった。再度調べてみると淡い紫色が入った白で中々可愛い花だったんだね。

 
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今週の・・・
 
 今週の1番は福田康夫首相の辞任だね。自分には好感の持てなかった首相だったけれど、こういったカタチでの終局は今の日本の政治のいやらしさだ。クニのTopたるや気骨を示せなくてどうするの?

 小泉氏の後は誰がやっても大変になるとは感じていたが2連荘で途中辞任は良いわけがない。元々日本の政治体制はTopのキャラクターをあんまり必要としていない構造だったが、なんとなくカリスマ性を錯覚させるような変人首相が出てきて功罪の罪が大きくなってしまったわけで、そんな個人性を求めるような直接選挙制でもないし、官僚内閣制などと揶揄される体制とのアンマッチ!このシステムが有効だったのはいつの時代までだったろう。2人途中リタイヤなのだけれど、解散総選挙をしたわけでもないので「信を問う」イベントがないのだから有権者にとっては茶番劇にしか見えない。さらに今度は支持するもしないも関係のないところで3人目の首相が誕生するわけだからセイジカと有権者の乖離と言うにはあまりにも・・・。

 最後まで福田さんらしさが出た会見で朝刊締め切り前の出来事なので翌日の各紙報道、それぞれ左右の新聞はどの様に主張するのか社説を見比べて眺めた。左右両極紙は揃って【「無責任」・「投げ出し」】の文言が並んだ。瓦版屋としては分を過ぎた露骨に口をはさむ渡部恒雄氏、読売新聞は「無責任」の文字はなく、最後の発言にも
【首相は辞任会見で、「私自身、自分自身を客観的に見ることができる」と述べた。これは、次期衆院選を自らが自民党総裁として戦うことは適切でない、との判断を示したといえよう。 】と少しは擁護の思いが残っているのか?別な思惑があるからなのか!?

 記者会見最後の発言は記者の
「福田総理は国民から何でも他人ゴトのようだと見られているようですし、今回の突然の辞任も他人ゴトのように見えますが」という質問!?
(反応を期待する記者の挑発かね、福田さんも結構、ノリやすいから・・・本当は案外正直者で政治家にはむかなかったということか?)
「私は自分自身のことを客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです」。
と最後はいつもの福田語で終了したが、実はこの中國新聞のQ&Aの回答前半に真の辞任理由があったと思う。
 もう一度その回答全文は
「現在の政権・・自民党政権・・それとも自民党、公明党政権ですか(はい)・それは順調にいけばいいですよ。これに越したことはない。しかし、私の先を見通す眼の中には、決して順調ではない可能性がある。そしてまたその状況の中で、不測の事態に陥ってはいけない、そういうことも考えました。人ごとのようにというふうにあなたはおっしゃったけれども、私は自分自身を客観的に見ることができるんです。あなたと違うんです。そういうことも併せ考えていただきたいと思います。」
 前半は明らかに公明党をコントロール出来なくなった。当然自民党は公明党組織票だけ利用できればいいわけで、ちょっとは分け前、大臣席を一つくらい与えるから選挙は全面支持しろよ。という連立構造なわけだが、そうはいかなくなっている。このままでは連立協力は終わりだね。みたいな事を言われたんだろうね、それを言い始めたたが、まずいと思ったか総理自分はあなた記者とは違うんです。とごまかした様なものだ。各紙は全文に対する説明なしで、後半の発言だけをクローズアップさせているだけだね。まぁ聞きなれたやっぱり福田節だと。

 勿論突然の辞任劇は福田首相の判断で行ったことだから各紙福田首相の投げ出し、無責任と評するのは構わない。けれどその原因を分りやすく論説してくれる新聞社はない様に思える。ちゃんと創価系ドーピング剤の飲みすぎだ!と説明するところは見当たらない。窓際なり干されてというならマダシモ仮にも日本国の行政、政務のトップがそんなことを簡単にやってしまう国なんて・・・国民の多くは怒っちゃうぞ!ただ、海の向こうでは呆れ、自国と対等には見なくなる。
 ま、職務放棄なのだから議員籍も返上だな安倍晋三議員もそうNextキャリアに就いたら!
 福田康夫さんは就任1年でようやくタメになる事をしたのだからオベーションものかもね

 「ねじれ国会だからとか小沢民主党首にいじめられた」とか「次から次へと積年の問題が顕在化してきたということに遭遇」とか挙句には「これまでの1年を振り返るならば、大きな前進のためのいろいろな基礎を築くことができたというように自負いたしております。」とか目が点の様なお話のもされたが、まぁ後文は蛇足にしても、プロのセイジ屋の長であり本当の理由ではないはずだ。そんなことで辞められては冗談ではない、後継選挙騒ぎで耳目を集めようとするのも株式予約券乱発で株価1円!上場廃止てな具合の政党になりそうだな。
 どうせなら米副大統領候補のペイリン氏みたいにありったけ劇的シネマチックな演出を見せて欲しいな。大統領選、党大会での演説なんてシンプルで分りやすく見せる技はなんとカッコいいんだろうと思って眺めてしまうね。小泉氏はこれが上手かった劇場型というヤツで・・・
共和党大会ペイリン氏の副大統領指名受託演説
「・・・私がワシントンに行くのは全ての人々とこの偉大な国に奉仕する為だ!!
 ここがスタンディングオベーションのクライマックスだったね。細かい事は削ぎ落としストレートで計算しつくしたセリフ。プロデュースも上手いんだろうね全く映画の1シーン。これが北のアラスカから出てきたと言う所が面白いところだけれどね。
 経歴のキャスター経験は似ていても小池百合子ではこうは演説できないだろうな。なぜ1年もかけて大統領選を行うのか、その間の候補者と有権者の覚悟がResponsibilityを醸成している。バタバタと駆け込み一杯立候補者を立てるようだけれど、そもそも議員のタレント性が低くてマスゲームみたいな自民党総裁選をやっちゃ駄目だね。
ましてタナボタ総理にろくなヤツはいない!    



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